持続可能なまちづくり「第1期観光戦略策定」にむけて
更新日:2024年05月17日
上松町では、持続可能なまちづくりと交流人口増加を目指し、包括連携協定を締結してまちづくりプロジェクトを開始しました。2024年度の第1期観光戦略策定をはじめ、自然環境や歴史的資源・文化を活用したまちづくりを進めます。
2023年1月30日、上松町・株式会社NOTE・株式会社KANSOテクノスの3者で持続可能なまちづくりに関する包括連携協定が締結されました。
歴史的資源等を活用した観光振興や経済の活性化、街並み整備のほか、脱炭素・DX(デジタルトランスフォーメーション)分野に取り組む協定内容となっています。
2023年10月5日に、株式会社NOTE・藤原代表のキックオフセミナーが開催されました。国内の人口推移や産業構造・観光の情勢を分析し、普遍的な観光に活用できる歴史的資源の意義と、地域づくりの事例などをご紹介いただきました。
株式会社NOTEの原点となる兵庫県丹波篠山市・集落丸山では、限界集落の危機のもと、住民によるワークショップで古民家を改修して滞在スポットを整備。郷土料理や農業体験をはじめ地域をあげておもてなしを提供することで、移住者が現れ空家が活用され、遊休農地の解消にもつながった事例があります。
このような地域独自の文化を活用し100年後につなぐ取り組みは「NIPPONIA」と名付けられた理念に基づいており、全国30か所以上で展開されています。
上松町では豊富な自然資源や、日本の文化を支える木材産業などに大きな可能性があると言及していただきました。
2023年2月より、上松町内の歴史的資源や自然環境など現地調査が始まりました。
2023年11月13には若手を中心としたワークショップを開催し、上松町の強み・弱み・施設の過不足などを分析しました。12月9日には上松駅を起点として、(1)寝覚までの中山道エリア、(2)鬼渕鉄橋~寝覚発電所・正島木工団地までの産業エリア、(3)駅前・本町・宮前・栄町の上松宿エリアを踏査し、観光滞在メニューの可能性や建物・文化財などの分析を進めています。
令和5年度の基礎調査報告書はこちらからご覧いただけます。
■包括連携事業者のご紹介
(1)株式会社NOTE 公式サイト
…なつかしくて、あたらしい。本来の日本の暮らしを大切にし、その地域に根差した歴史文化を尊重した地域づくりを進めます。地域の資源を財産とし、古民家など歴史的建造物を起点としたビジネスモデルを構築して、地域振興に活用。地域の歴史文化を100年後につなぐ「NIPPONIA」の理念は全国30か所以上に広がっています。上松町とは、伊勢神宮式年遷宮など日本の文化を支える木材産業や自然資源を通じて連携しました。
(2)株式会社KANSOテクノス 公式サイト
…関西電力株式会社のグループ企業として、木曽谷の水力発電開発や近代化を見守ってきました。環境・土木・建築分野を統合した総合環境エンジニアリング企業として、主に技術的な側面から地域づくりを支援します。都市部の開発だけでなく、過疎高齢化が進む地方の生活環境整備に様々な提言や支援事業を提供します。上松町では小規模水力発電事業を進め、自然資源やクリーンエネルギー分野、都市計画・交通システム研究などの分野で連携しました。
この記事へのお問い合わせ先
産業観光課商工観光係
住所:長野県木曽郡上松町大字上松159-4/ 電話番号:0264-52-4804/ FAX番号:0264-52-1038