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風越山のご案内

風越山 (かざこしやま …写真右の三角形の山です)

風越山 (かざこしやま …写真右の三角形の山です)

(頂上直下の草原)
(頂上直下の草原)

風越山は、木曽駒ヶ岳のふもとにあり、木曽八景のひとつ「風越山の青嵐」として数えられました。
かつては、吉野地区の牧草地として使用され、ふもとから頂上まで青々とした草に覆われて風が波のように駆け上っていく風景が見られました。
現在は、ワンデイハイクの山として、また断層調査の観測地として
登山者が利用しています。かつて草原だった名残は、最上部のススキ野原に残っています。


右の写真が、30年程前の風越山です。見事なまでに、一面の草原でした。この頃にはまだ家畜が多く、牧草を刈り取っていたのでしょう。
よく見ると、下の丸い山に崩壊地が確認できますが、これは木々の成長とともに治まったようです。
およそ30年の間に酪農を営む家も減り、風越山の景観も変化しました。

30年程前の風越山

風越山マップ

風越山マップ

風越山登山道には、吉野地区から登るルートと、木曽駒ヶ岳登山道2合目の敬神方面から登るルートの2つがあります。

現在、左記のマップにある吉野ルート側の標識が新設され、わかりやすくなりました。林道の舗装も伸びてきています。この吉野コースでは、風越山の青嵐を忍ばせる草原が見られ、また御嶽山や乗鞍岳といった山々の眺望が楽しめます。

山頂までは勾配があるため、慌てずマイペースで登りましょう。林道の見通しのよい場所では、携帯電話(ドコモ、au)の使用が可能です。

敬神コースには渡河があり、やや遠いものの、山中を散策する勾配の緩いコースとなっています。

敬神コースは標識改修後、マップに追加いたします(現在のところ、建設砂防工事と雨天時の増水のため、整備しておりません)。

上松町の麓からは、木曽駒ケ岳と同じ大きさに見える風越山。
上松町の麓からは、木曽駒ケ岳と同じ大きさに見える風越山。
実際の高さは、このくらい違います(赤い矢印が風越山の山頂付近です)。

鷹鳥屋登山口

鷹鳥屋登山口

頂上のおよそ200m下から、御嶽山方面を眺めます

頂上のおよそ200m下から、御嶽山方面を眺めます

頂上のおよそ200m下から、御嶽山方面を眺めます。木曽谷の雰囲気がよくわかる景色です。

この写真では霞がかかって良く判りませんが、御嶽山や乗鞍岳の眺望も楽しめます。また道中の吉野地区からは、木曽駒ケ岳の宝剣なども見られます。

中央アルプスの東側、飯田市にも「風越山」があります。こちらは「ふうえつさん」と読みます。

地質学上の風越山

 風越山は地質学上でも注目されています。

 風越山の麓には断層が通っており、かつて大震災などの影響で、この断層から山頂にかけての斜面が矢印(←)の方向へ滑り落ちました。この土砂が、山麓にそって小さな山々を形成しています(右画像の●部分)。この小山を「ケルンバット」といい、風越山付近から南、大桑村方面にかけては、国内でも有数のケルンバット群が確認されています。

 昭和59年(1984年)、近隣の御嶽山付近を震源とする「長野県西部地震」が発生し、大規模な土石流が御嶽山の斜面を駆け下りました。太古の時代、この付近も同じような猛威が襲ったのかも知れません。

 親にあたる山と小山の間にある谷を「ケルンコル」と呼びますが、木曽古道はこのケルンコルを利用して開設されていたと伝えられています。

 ケルンバットは中央線の車窓や、国道19号線沿いからも確認できます。木曽路探訪の折には、宿場とは異なった大自然の力も眺めてみてはいかがでしょうか。

(画像:上松町史第1巻「自然編」より転載)

ケルンバット
 
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