森林浴の効用
 | 森へ入ると爽やかな感じがします。誰にでも感じることのできる 自然からの贈り物。 森林浴発祥の地・赤沢自然休養林を舞台に、森林浴の効能を探してみましょう。
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「森林浴」の起源と効果
私たち人間は生活に適した環境を作り出してきました。しかし、その中で忘れ、置き去りにしてしまった自然からの恩恵を、森林浴で感じ取ることができます。
自然界、特に森林の中で植物が発散している「フィトンチッド」という物質の存在は、古くから知られていました。生鮮品を針葉樹の葉にのせて運搬したり、鮮魚を長屋で売り歩く姿は時代劇でも見られます。また森林の国フィンランドでは、サウナに入り白樺の葉で体をたたいて血行を良くするそうです。
これらフィトンチッドの効果はロシアをはじめとする各国で研究され、人体にも好影響があることがわかってきたのです。肝臓の活動を高める酵素の活性化、香りによる清涼効果、生理機能の促進など、数多くの効能。また森林が生み出す空気は新鮮で、木々の香りと共に二日酔いや体調が悪いときの頭痛・吐き気も軽減してくれます。さらに渓流や滝のある森林では、空気中にマイナスイオンが充満しています。これは水が飛び散るエネルギーで空気中の電荷をマイナスにすることで生じ、肩こりの軽減やリラックス効果を促進します。空気清浄機では、人工的にマイナスイオンを発生させています。森林の中は、まさに天然の空気清浄機といえます。
昭和57年、これら優れた効果を「健康・保養に利用し、国内の森林を活用しよう」と、当時の林野庁・秋山智英長官が提唱しました。そのキャッチフレーズの中に「森林浴」という言葉があり、この言葉が様々な分野で急速に広まりました。
現在、森林環境を活かした「森林療法」が本格的に研究されています。
赤沢自然休養林での森林浴
赤沢自然休養林が「森林浴発祥の地」といわれるのは、森林浴という言葉が提唱された直後の昭和57年10月、初めて森林浴の集いが開催されたためで、現在でも年2回、森林浴大会が継続されています。当初は秋の森林浴を行なっていましたが、平成9年から春の部を新設。新緑の爽やかな森での散策は、好評を博しています。
赤沢自然休養林を構成している樹木は、主に木曽ひのきを中心とした針葉樹。このひのきには、優れた材質と共に独特の芳香が備わっています。ひのきの香りは精神をリラックスさせる効果をもっており、建材や浴槽に珍重されてきました。この芳香は、赤沢の森林に入っただけでも感じることができ、特に初夏、雨上がりの早朝はフィトンチッドの発散量も最高値を記録。森林浴に最も適した環境が整います。また、ひのきの足元に生えるヒバ(あすなろ)には体を温める効果があるとのことです。
最近エアコンなどの機能に、「マイナスイオン発生」というものがあります。このマイナスイオンは、筋肉内の乳酸を減らして肩こりや疲労を軽減させる効果が研究されています。マイナスイオンとは水の分子にエネルギーを与えて発生する負電荷の電子で、滝壷、噴水、渓流などでは特に発生量が多くなります。赤沢の渓流沿い、特に人気の高い呑曇淵では、空気の質が優しくなったような実感を受けます。
赤沢自然休養林には樹齢300年を超える木曽ひのきの天然林があり、森林浴に最高の舞台を提供しています。森林へ訪れたら、まずは深呼吸をしてみましょう。木々の肌に触れ香りを楽しむことで、血圧の低下も認められています。
これら森林浴の様々な効果は、その森林を構成している樹木によって異なり、森林ごとに独特の効能を持っています。全国にある森林を旅してみるのも、温泉浴のような楽しみ方があります。ぜひ各地の「森林浴の森」を訪れてみてください。
上松町では、木の温もりを生かした木工製品や、ひのきの精油を抽出したオイルや入浴剤、石鹸などが特産品として販売されています。ご自宅でも、手軽に森林浴気分が味わえます。赤沢の森林で体験した爽やかさを、お部屋までお持ち帰り下さい。
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